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IFF MAGIC Japan 2017Autumn

 

先日ビッグサイトで開催されたIFF MAGIC Japan 2017Autumnに行ってきました!

日本最大級のファッションビジネスの展示会であるJFWインターナショナル・ファッション・フェア(JFW-IFF、主催=繊研新聞)は、2017年4月展(2017年4月26日~28日)から全米最大のファッション展示会MAGIC(主催=UBM社)と業務提携し、新たに展示会「IFF MAGIC JAPAN」をスタートしました。

MAGIC(アメリカ)とは・・・MAGIC(アメリカ)は世界最大のファッション祭典です。ラスベガスで毎年2月と8月に複数会場で開かれ、WWD MAGIC、PROJECT、PROJECT WOMENS、THE TENTS、FN PLATFORM、SOURCING at MAGICなど全15つの展示会で構成され、5000社が出展する世界一の巨大ファッション展です。

「MAGIC」が提携し開催する第2回目。東京ビッグサイト西館を会場に、今回はより厳選された約650社が出展していました。会場には、厳選されたブランドのみが出展できるキュレーションエリアをはじめ、ゾーン毎に展示ブースを設置してありました。三陽商会のブースでは、100年コートと今年「08サーカス(08SIRCUS)」や「キミノリ モリシタ(KIMINORI MORISHITA)」のデザイナーとして知られる森下公則氏と新たに始動したコラボライン”キミノリモリシタ+ブルーフラッグ”(KIMINORI MORISHITA+BLUE FLAG)のコートも展示してありました。

期間中は、セミナーも開催しており、私が行った時間には、
株式会社パルホールディングス 代表取締役社長 井上 隆太氏 
「パルグループの成長戦略」

株式会社アダストリア 取締役経営企画本部長 福田 泰生氏
株式会社アダストリア アダストリア・イノベーションラボ ラボ長 高橋 朗氏
(モデレーター)合同会社pilot boat 代表社員 CEO 納富 隼平氏
「アダストリアの新規事業とFashionTechへの取組み」
といった内容の講演が行われていました。

パルホールディングスの井上社長からは、パルグループの成長戦略として、「ヒト」、「モノ」、「ハコ」の観点からいかにしてパルグループが成長してきたかについて熱くお話されていました。
アダストリアの福田取締役、高橋ラボ長からは、社内で新しく立ち上げた「アダストリア・イノベーションラボ」設立の背景から、具体的な活動内容、取り組み方、今後の活動内容、KPI等についてのお話でした。

<アダストリア・イノベーションラボを新設した背景>
アパレル・ファッション業界に蔓延する負のスパイラル、そして消費者の購買に対する変化の速さ、CtoC企業の台頭による影響等といった要因から、消費者の「買い方」に変化が出てきたと分析、またエアークローゼットやラクサス等といった洋服、バッグを買わずに借りる、所有しない、またZOZOUSED等に代表されるリユース商品への抵抗感が低減されてきたことで、アダストリアとして強い危機感を抱くようになった。さらに、ただでさえ現状レッドオーシャンな業界にライザップ等の新興企業が次々と参入をしてきている状況を考えると、何か手を打つ必要があった。
アダストリア・イノベーションラボの活動としては、次のようなものが挙げられます。1)スタートアップ企業との事業開発2)既存事業とのシナジー3)社内外を巻き込んだアクセラレーション(成長させる、加速させる)4)資本を持ったCVC(コーポレートベンチャーキャピタル)機能の活用

今回講演を聞かせてもらって強く感じたことは、今アパレル・ファッション業界にとって大きな転換期を迎えているんだということです。そして、その時に必要となるのは、「実行力」であり、それを可能にする「意思決定のスピード」だと感じました。このポイントに関しては、意外にもアパレル・ファッション業界の中でできている企業は、あまり多くないと思います。今後は、今まで以上にスタートアップな企画が数多く出てくるのではないか、またアパレル・ファッションという軸を飛び越えた業界とのイノベーションにも期待をしてしまうワクワクしたお話を聞くことができました!!

来年のIFFMAGICにも是非足を運びたいと思います!!

 

【 IFF MAGIC Japan 】
http://www.iff-magic.com/