11月２２日～２４日まで東京ビックサイトで開催されている『ファッションワールド東京 秋 ２０１８』ではNuméro TOKYO 編集部エディトリアル・アドバイザー軍地 彩弓さんの講演会「大衆から個の時代へ～変化する21世紀型のファッションの行方～」を聞くことができました。

私事ですが、ヤングファッションや社会学を論文にしたことがきっかけで、現在の流行やファッションの行方は転職エージェントとなった今も関心の高いことの一つで、実は今回一番気になっていたセミナーでした！そしてとても分かりやすく流行り方の変遷をお話ししていただき、とても勉強になりました！

miraimoブログを読んでいる皆さんは、今までの流行と今の流行の発生源はそれぞれどこにあると捉えているでしょうか？突然「流行るブランドを作って！」とお金だけ渡されたらどんなアクションを起こすでしょうか？

軍地さんの話の中でターニングポイントとされていたのは、『スマートフォンの普及』でした。

当たり前のようにSNSで個人が情報を発信できる今日であることは皆さんも実感しているかと思いますが、「SNSは個々の雑誌と化している」と説いていらっしゃいました。

また、オートクチュール→プレタポルテ→百貨店・量販店の拡大→ファストファッションの台頭→そしてマスカスタマイズが流行のムーブメントへ向かっており、今までの大きなもの(大量生産・マスマーケティング)で一気に消費者を動かしていた中央政権的時代、企業や売り場が優先されて買い手が我慢している時代から、

一人一人がワクワクする、満足するものを届けるのがこれからの時代ではないかと予測されていました。売り場目線で見ると、イベント性のあるショップの増加、消費者目線で見ると、ECやメルカリなど購買チャネルがたくさんあること商品目線で見ると、DtoCモデルの増加。これらが相互に絡み合ってできた最近の流行は、個人力、希少性、本物性、ヴィジュアル力、インフルエンス力の５つがキーワードになると挙げられていました。

もはや「服が売れなくなった」と言われて久しいですが、こうして見てみると新たに流行になっているものはたくさんあり、今までの単一的な流行り方とは異なった流行り方になっているだけであるということがわかります。メルカリやZOZOスーツ、ショールーミング売り場等、新しい形でファッションビジネスは進化を遂げて、時代に合った形で人をハッピーにしていくものであり続けるのかなと感じました。

もしこれらが当たり前に感じている人がいたら、自分でブランドを始めるチャンスかもしれませんよ!